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ロック博士:バグース長谷川と永遠のパートナー:チャンティック亜沙美が繰り広げるロックな世界!FM Haro!76.1Mhzで毎週金曜20:00~22:00放送。毎月第2日曜は「バグースなロック講座」も開講中♪


by バグース長谷川
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バグースなロック講座18th Missionの詳細!

お世話になります040.gif
今回の記事はバグースなロック講座18回目の詳細だす。

ここ最近のロック講座の中では最も受講された方が多く
大盛況にて終わる事が出来ました070.gif

ありがとうございました!!

テーマは、とうとうやって来ましたプログレ
深い深い淵の、ほんの入口となる部分のご紹介でした。

今回、気を付けた面は…

■有名どこ
■10以内の楽曲を選択
■一般的にプログレと呼ばれてない(イメージの無い)バンドを含める
■楽曲的に次曲と繋がっているモノが多いが、ギリギリ綺麗に聴こえる範疇での曲
(曲の終わりが次の曲と繋がっている楽曲が多い為、単体で聴いても違和感の残らない曲)

です。

プログレに詳しい方ではなく
プログレというジャンルに慣れてない・あまり聴いた事がない方を対象としております。

講座は2時間となりますので
選びきれない部分・足りない面はまだまだ有りますが
これを期にプログレの世界へ一歩でも入って頂ければ嬉しゅうございます。

という事で、内容をアップ致します。

~ビスケットタイム・プレゼンツ~
バグースなロック講座18th Mission

『プログレッシブ・ロックVol.1:入口』
 ~感覚的曖昧な境界線/ジャンルに括らず聴いていこう~

プログレッシブ・ロックの夜明け

The Moody Blues / The Night : Nights In White Satin
(Days Of Future Passed : 1967)


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バンドにとって大きな変革期となった2nd作。
邦題は「サテンの夜」。
色々と遡っていくと、やはりこの作品がプログレの起源だと思われる。
デビュー時は、他英国バンドと同じくR&Bバンドだったが
メンバー交代劇を経た1967年、突如バンドを変化させ
ロック界の中で最も早くにオーケストラとのコラボを果たす。
ムーディーズ特有のブリティッシュ的ポップさが前面に出ており
他バンドの同企画作と比べ、分かりやすさは天下一品である。


オーケストラとロックの融合による成功例

The Electric Light Orchestra / 10538 Overture
(The Electric Light Orchestra : 1971)


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ELOのデビュー作。
「ロックとクラシックの融合」がコンセプトであり
「世界最小のオーケストラ」とも言われたバンドだ。
天才ジェフ・リンのビートルズ・ライクな作風と
「目にした楽器は全てマスターする」という鬼才ロイ・ウッドの
バランスが最も良く表れた作品である。
十分実験的な作品ではあるが、とても聴きやすい楽曲が並んでいるので
初心者にも手を出しやすい作品となっており
そういったところでも他バンドとは一線を画していると言える。


Procol Harum / Grand Hotel (Grand Hotel : 1973)

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プロコル・ハルムの6作目。
フランス貴族の衰退をテーマに
儚い美しさを前面に出したコンセプト・アルバム。
バンドの全作品の中で、最もクラシックを導入した作風となっており
彼らの個性を生かしたまま「ロックとクラシックの融合」が結実した名作である。
音楽性のみならず「気品・風格・精神」に満ち溢れた
ブリティッシュ・ロックの名盤と言えるだろう。


既存を破壊するプログレッシブ・ロック

King Crimson / Red (Red : 1974)

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1st:クリムゾン・キングの宮殿、5th:太陽と旋律~と共に有名な作品。
クリムゾンの歴史の中で最も攻撃性・叙情性・インプロヴィゼーションの
バランスが取れた作品と言えるだろう。
いつ壊れるか分からない儚さが全面に漂う作品で占められており
捨て曲無しという面でも1番ではないだろうか。
オープニング:Red(インスト)からラストの名曲:Starlessまで、隙のない名盤である。


King Crimson / Happy With What You Have To Be Happy With
(The Power To Believe : 2003)


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今のところクリムゾン名義でのラスト作。
フリップが「ヌーヴォー・メタル」と名付けた通り
モダンでメタルな質感の曲が並ぶが
叙情的なメロディアス・ナンバー等もバランス良く配置されており
若いロック・ファンが聴いても違和感の無い作品に仕上がっている。
名作:太陽と旋律を現在に蘇らせたと喜んだファンも居たが
どちらかと言えばRedの質感に近いような気がする…そんな作品である。


最も後継者を生んだプログレッシブ・ロック

Genesis / Dancing With The Moonlit Knight
(Selling England By The Pound : 1973)


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ピーター・ガブリエル在籍時の5作目。
邦題は「月影の騎士」。
念願のアメリカでのチャートイン、そして自国イギリスでも大ヒットを飛ばし
バンドとしてのターニング・ポイントになった作品である。
エキセントリックなガブリエルより
スティーヴ・ハケットとトニー・バンクスを中心に作られ
ドラマティックでシンフォニックな作品に仕上がっている。
そういった意味でもプログレ初心者にお薦めの1枚と言えるだろう。


Peter Gabriel / Here Comes The Flood (Peter Gabriel : 1977)

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ジェネシス脱退後のソロ第一弾。通称:Car。
参加メンバーはトニー・レヴィン、ロバート・フリップ
ディック・ワグナー、スティーヴ・ハンター等。
プロデュースはアリス・クーパーやルー・リード、ピンク・フロイド等を手掛け
シアトリカルな作品を得意とするボブ・エズリンが担当。
ジェネシスの頃の手法を残しつつ
ジェネシスよりもシンプル且つメロディに気を配った作品に仕上がっている。
プログレ・ファン以外からも人気のある作品だ。


シアトリカルと言えば…

10cc / Une Nuit A Paris (Part 1)~The Same Night In Paris (Part 2)
~Later The Same Night In Paris (Part 3) (The Original Soundtrack : 1975)


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架空の映画のサウンド・トラックというコンセプトで作られた捨て曲無しの名盤。
名曲I’m Not In Loveの入った作品として取り上げられる事がほとんどだが
今回紹介するナンバーこそが、アルバムの本質を表していると言っても過言ではない。
流れるサウンド、移り行くシーンのようなメロディ展開と
本当に映画を見ているような錯覚に陥らせてくれる。
クイーンのボヘミアン・ラプソディの元ネタ?としても有名な曲である。


その本質がプログレなバンド

Queen / Father To Son (QueenⅡ: 1974)

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名盤:オペラ座の夜と共に、ファンから人気の髙い2ndアルバム。
デビュー時の荒削りさが抜け、洗練されたサウンドを聴かせてくれる。
A面をホワイト・サイド、B面をブラック・サイドと分け
曲間無しでプログレッシブに突っ走る作品となっている。
創作としての凄みが一気に頂点に達した作品でもあり
クイーンの美徳が詰め込まれた名作と言えるだろう。


The Alan Parsons Project / The Tell-Tale Heart
(Tales Of Mystery Imagination Edgar Allan Poe : 1976)


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アビー・ロードのエンジニアとして
ビートルズやピンク・フロイドの作品に関わっていたアラン・パーソンズが
スタジオ・キーボーディストのエリック・ウルフリンと共に
立ち上げたユニットのデビュー作。
邦題は「怪奇と幻想の物語~エドガー・アラン・ポーの世界」。
オーケストラと練られたポップ感覚の融合がバランス良く結実された作品である。
細部に渡って研ぎ澄まされたサウンド、さらに無駄の無いアレンジと
デビューからいきなり職人技を聴かせてくれる。


最も後継者を生んだプログレッシブ・ロック2

YES / Siberian Khatru (Close To The Edge : 1972)

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ブリティッシュ・プログレ5大バンドのひとつ、YESの5作目。
約19分にも及ぶタイトル・トラック「危機」の成功により
YESが大作主義に走る事となった記念碑的作品。
前作:Fragile/こわれもの(1971)と共に
バンドがピークを迎えた瞬間を納めた名作である。
プログレ/ロックという括りの中だけでなく
20世紀が生んだ芸術として見ても秀逸であり
重要な位置に存在する作品と言えるだろう。


前人未到と言えるプログレ

Pink Floyd / Time (The Dark Side Of The Moon : 1973)

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全世界が認めた名盤中の名盤:狂気。
ピンク・フロイドの、最初の到達点と言えるのがこの作品である。
テクニックという次元ではなく、バンドの美徳が詰め込まれており
芸術的にも高みに達している事が聴いてとれる。
難解だと言う人も居るが、それは精神的な面に近づいた空気が醸し出しているだけで
基本的にはとてもシンプルで叙情的なロック。
ここまでポテンシャルの髙い作品を
ロックという枠の中で世に出せたという意味でも偉業ではないだろうか。


と、こんな感じです。

聴き辛いと思わず聴いてくれるだろうか?
など、心配されていた「プログレ」をテーマにした講座でしたが
終わってみれば、興味津々で帰られる方が多くみられ
ホッと胸を撫で下ろすバグースでした。

次回19th Missionは、このままプログレに行くのが順当なのですが
何故かまだ迷ってます(笑)。
でも、このまま終わるのも中途半端ですし
もう少し淵の中へ行かねばならないかと(と言ってもまだほんの入口ですが)。

まぁ、ゆっくりと考えます029.gif

なぜに『ゆっくりと考える』時間があるのか?
次のロック講座は3月10日なので、この時点で3週間程しか無いのでは?

その理由は次の記事にて!!!


そして、もしお時間がありましたら、こちらを覗いてみてくださいませ。
バグースなロック講座18th MIssionの様子です034.gif

バグースなロック講座18th Mission①

バグースなロック講座18th Mission②

バグースなロック講座18th Mission③



By バグース長谷川

P.S
バグース長谷川の別の顔004.gif
エクステリア:ガーデンのデザイン/プランニングのFun Create!
コチラがホームページです☆
御覧くださいませ
エクステリア(外構):お庭のデザイン・プランニング・施工のFun Createのホームページ
by bagus-rock | 2013-02-18 18:29 | ロック講座